面喰い思わず絶句…とうとう騙されてしまいました
2019年明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
2018年を振り返ると、先ず年の初めの大混乱が思い浮かびます。
アニメシリーズ『バイト先は悪の組織』の制作真っ只中で、
納期ギリギリのため数日間連続不眠なんてザラな日々。
スタッフをどんどん増員し、コンピュータを何台も買い足し、
手狭になったオフィスを引っ越し、まさにドタバタの日々。
歓喜の声で制作を終えるも、諸々の支払いのために期待していた制作費の支払いがなかなか無い。
ちょっとした車くらい買えるその額で、弊社スタジオパドマの仕組みや設備、
システムをきっちり固めて飛躍させる目論みだったのですが、
機材投資の支払いは待ってくれず、スタッフに給与を支払わねばならず、
嵩む固定費に喘ぐ中で、4月、取引先の破産の連絡を受ける。
と同時に、元社長の移籍先企業が肩代わりしてくれるという約束を頼りに待ち続ける。
色々と理由をつけては先延ばしにされてゆく支払い約束。
そうして結局12月26日、「支払い義務が無いと手の平を返されてしまった」という絶望の連絡。
資金的余裕がないと事業が動かせないため、当初予定していた目論みは全て泡と消えました。
弁護士に相談するも、肩代わりの約束を直接証明するものが無いため難しいとの判断。
こうして散々振り回された事案は泣き寝入りとして幕を閉じ、始まった2019年。
明けました!おめでとう!あっぱれ!良い年にするぞ!と景気の良い気持ちに奮い立たせようとするも、
やっぱり何かがモヤモヤして色んなことが手に着かない。
人間、理不尽な目に合わされると視線や思考が歪み、憤りを感じてしまう。
「頑張って意味あんの?」というような気持ちが沸いてしまう。
今回、私の場合、取引先は全て日本人で完全に日本の法人なので、
怒りの矛先は国や文化ではなく個人に向かいました。
でももしもこの相手がバングラデシュ人だったら?
同じようにこの国で事業や組織を立ち上げて、現地人による裏切りに会った人たちの話をこれまで何度も聞いてきました。
今回初めてその気持ちが半分わかった反面、自分の場合はその相手が自国民。
これは不幸中の幸いと言えるかもしれません。
発展途上国ではこんな理不尽が日常茶飯事。
こうして様々なやる気を削がれてその日暮らしを続けることは、貧困問題と大きくかかわっていると思います。
今回こんな経験を通じて、そんな彼らの気持ちへの理解が一歩進んだ気がします。
そして、コーランに明記されている「何事も書類を交わして約束すべき」という教えが、何度も頭の中で響きました。
とても高い勉強代になってしまいましたが、学びとして蓄積すると共に、
嫌な思い出は水に流してまた一から頑張って経営を立て直そうと思います。
皆さま、引き続き応援の程、宜しくお願い致します。
- 2019.01.07 Monday
- アニメ製作
- 18:07
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- by 水谷俊亮